
静岡県立大学競技かるた部
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競技かるたとは?
江戸時代にその端を発すると言われるお座敷かるたが、競技かるたとしての体裁をととのえられたのは、遠く明治時代のことであったと言われている。おおよそ100年も昔から存在していた競技かるたとは、一体どのような競技なのか。

1.ルール
一般的に、小倉百人一首かるたには和歌の前文と絵が描かれている「絵札」と、下の句のみが描かれている「取り札」が存在する。競技かるたでは、この取り札と呼ばれる方のみを使用する。
また、100枚全てを使用すると言う訳ではなく、半分の50枚を使用する。ランダムに50枚を抽出し、それを更に半分に分けて25枚を自らの持ち札とし、1対1で速さや正確さなどを競い合う競技である。
そうして互いに札を取り合い、最終的に自分の持ち札を先にゼロとした方の勝ちである。

2.場札
前述したように25枚ずつに分け合った札は、各自任意の場所に置いてもよい。ただし、競技線というものが存在し、横は87cm、縦は三段を超えてはいけない。
また、各段の間はおよそ1cmである。更に左画像のとおり、自分の持ち札を自陣、相手を敵陣と呼ぶが、自陣と敵陣の間はおよそ3cm幅である。

3.覚え方
さて、色々言ったものの何はともあれ、まずは100枚の札を覚えないことには競技は始まらない。ただし、100首全て丸暗記しなくてはならないかと言うと、実はそうではない。競技かるたには、便利な抜け道が存在する。
何かというと、「決まり字」である。例えば左の札は「〽天の原 ふりさけ見れば~」という出だしで始まるが、実は最初の「あまの」まで聞けばこの一枚と特定できてしまうのである。つまり、後の上の句は覚えなくてもよい。
すると、上の句の三字と下の句のどこかを語呂合わせで覚えればいいので、俄然難易度は下がるという訳だ。ちなみに語呂合わせには意味のよく分からないものも多数存在するので、自分で新たに作り出してしまうのも一興である。